*保育とカウンセリング

保育歴、通算35年。現在でも補助的に、乳幼児の保育業務をお手伝いしている。還暦を過ぎた年齢では、正直、保育実践はきつい。

50歳代は、小学生の放課後児童クラブ=わくわくプラザ(川崎市の名称)で、保育実践に励んだ。

だから今、児童の自死・自殺を見聞きするたびに、私がみていた子どもたちの顔や表情が、浮かんでくる。

その場の雰囲気をキャッチするのが苦手で、仲間はずれにされてた低学年女子。

毎日のように暴言をはいて、女の子集団から無視され続けた、低学年男子。

授業についていかれず「ぼくはダメなヤツだから」とぼやく、すべてに自信のない中学年男子。

いつもグループの中心にいて、友だちに命令口調だった高学年女子が、ある日突然、グループ内で無視された事。

あまり良くない場面が、浮かんでくる。でも、トラブルが噴出するたびに、子ども一人一人に話しを聞いた。問題解決するために、子どもたちと話し合った。

私一人でやったわけではない。スタッフ間で問題意識を共有し、役割分担をしながら実践をした。チームプレーじゃないと、やり切れない。必要であれば、保護者とも話し合った。

子ども実践は骨がおれる。気力がなければ、子どもとつき合えない。だから、学校教育の大変さ、先生たちのしんどさも、よく理解できる。

でも、子どもたちの心情は、もっと大変なのである。その大変さを理解するのに、時間がかかった。子どもの様子を観察し、子どもの話しを聞き、じっくりとコミュニケーションを取らなければ、理解できなかった。

退職をする少し前から、家族の問題を学習したいと思い、通信教育やいくつかのカウンセリング講座を受講した。

子どもの問題は、保育園や幼稚園、小学校・中学校の公的機関の教育問題だけでは語れない。

子どもの家族関係は、どのような状態なのか。何を食べて、どのような生活環境で育ったのか。子どものパーソナリティ育成に、大きく影響する。

家族は子どもが生まれて初めて出会う、社会集団である。その集団の構成や保護者の子育て観が、子どものパーソナリティを、いろいろな方向に向かわせる。

この事実を、さまざまな家族療法から学ぶことができた。保育は、教育とは若干違う。指導する実践より、寄りそう実践が本来のあり方だと思う。

それは、乳児や障がいのある子には、ゆったりと寄りそわなければ、保育は成立しないからだ。

乳幼児保育、学童保育、家族への子育て支援も含めて、寄りそう実践が求められている。それは、子どもの心の内と、保護者の思いをじっくりと傾聴し、理解できるような感性を磨かなければならない。

そのような、カウンセリング能力を養うことが、今、実践者には必要なのではないだろうか。

保育・教育的カウンセリング能力を養えて、資格取得が可能な、協会と法人をご紹介する。

🍀 NPO法人日本家族カウンセリング協会:家族相談士

🍀 日本ブリーフセラピー協会:ブリーフセラピスト

🍀 NPO日本教育カウンセラー協会:教育カウンセラー

🍀 公益社団法人全国私立保育園連盟:保育カウンセラー 

🍀 公益社団法人日本保健福祉士協会:保健福祉士(国家試験)